精進料理とは?
みなさんこんにちは。
お寺への訪問、お寺での企業研修、仏教協会でおなじみの日本仏教協会、ブログ担当の龍造寺(りゅうぞうじ)です。
前回は写経の効果についてご紹介をしました。
今回は精進料理についてご紹介します。
そもそも精進料理とは?
精進料理と聞くと、菜食中心の食事を思い浮かべる方が大半かと思います。
しかし、実は精進料理=菜食と捉えるのは間違いです。
そもそも精進料理の「精進」という言葉は、仏教的解釈だと「修行に励むこと」を意味します。
すなわち、仏教における精進料理とは、「仏道を歩む者に対して施される食事」捉えるのが正しい認識となります。
そもそも仏教は肉食そのものを禁止してはいない
以上の精進料理の定義上、精進料理は決して肉類を避けた菜食中心の料理を指しているわけではなく、実際、仏教は肉食そのものを禁止しているわけではありません。
しかし、仏教には戒律として不殺生の実践があるため、結果として精進料理においては肉食は極力避け、菜食中心になりがちなのです。
こうした背景もあり、現在では精進料理=菜食という認識が定着しています。
知っておきたい「三種の浄肉」
余談ですが、精進料理に関連する言葉で知っておきたいものが「三種の浄肉」です。
三種とは
- その動物が自分のために殺されるところを見ていない
- その動物が自分のために殺されたと聞いていない
- その動物が自分のために殺された疑いがない
を意味し、すなわち自分のために動物が殺されていなければ托鉢の施しで肉食をしても問題ないことを示すのが三種の浄肉です。
過去、仏教ではこのように解釈を行っていたのですね。
精進料理体験へのご参加おまちしております
日本仏教協会では、精進料理の試食会や、お料理教室を定期的に開催しています。
魅力あふれるヘルシーで美味しい精進料理が味わえるイベントですので、ぜひご参加いただけると幸いです。
本ブログでは、身近に感じる仏教に関連することを切り口に、仏教についてわかりやすくお伝えしていきます。
今後ともご愛読のほど、よろしくお願い申し上げます。
龍造寺