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身近な仏教行事③ 〜お盆〜

みなさんこんにちは。

 

お寺への訪問、お寺での企業研修、仏教協会でおなじみの日本仏教協会、ブログ担当の龍造寺(りゅうぞうじ)です。

 

前回は身近な仏教行事に関する記事として「節分」について解説しました。

 

今回はこのシリーズの最後として、「お盆」ついてご紹介します。

 

皆さまは「お盆」の意味をご存知でしょうか?

 

お盆の本来の意味とは、ご先祖様や故人の霊があの世から帰ってくる期間のことです。

 

現在では、その期間に帰省して家族と一緒に過ごす行事のことを一般的に意味しますね。

 

実はこのお盆は仏教と深く関わりのある行事です。

 

お盆の正式な名称は、「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と呼ばれ、この「盂蘭盆会」は、「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」という仏教の経典に由来します。

 

この盂蘭盆経に登場する逸話をご紹介しましょう。

 

その昔、お釈迦様の弟子に目連様というお方がいました。

 

あるとき、目連様があの世を見ることができる特別な力で、亡くなった自分の母親のことを見てみると、母親は餓鬼道の世界に堕ち、そこで苦しんでいました。

 

その光景を目撃した目連様が、師匠であるお釈迦様にこのことを相談しました。

 

すると、お釈迦様はこう言いました。

 

「90日間の修行を終えた僧侶たちが7月15日に集まるので、その僧侶たちにご馳走をし、心から供養しなさい」

 

その通りにすると、不思議と目連様の母親は餓鬼道の苦しみから救われたそうです。

 

続けて、お釈迦様は目連様にこう言いました。

 

「今後は、7月15日にたくさんの食べ物を持って来て、大勢の人たちを供養市なさい。そうすれば、多くのご先祖が苦しみから救われ、この世で生きる人も幸福を得ることができるでしょう」

 

これが盂蘭盆会にまつわる逸話です。

 

旧暦は1か月ほどずれているため、現在では8月15日前後となっているわけですね。

 

こうしたお盆の由来を知ると、よりお盆の大切さを理解できるのではないのでしょうか。

 

本ブログでは、身近に感じる仏教に関連することを切り口に、仏教についてわかりやすくお伝えしていきます。

 

今後ともご愛読のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

龍造寺

 

 

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