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お寺と神社の関わり

みなさんこんにちは。

 

お寺への訪問、お寺での企業研修、仏教協会でおなじみの日本仏教協会、ブログ担当の龍造寺(りゅうぞうじ)です。

 

前回までは、身近な仏教行事についてご紹介しました。

 

今回は話題を変え、仏教に携わる身の者として、お寺と神社の関わりについて解説していこうと思います。

 

皆さまもご存じのとおり、日本は仏教と神道が混在している国です。

 

神祇信仰(神道)と仏教信仰(仏教)が融合し、一つの信仰体系となった「神仏習合」という言葉にも表されるとおりですね。

 

神仏習合は仏教伝来以降、徐々に一般の人々を含めて支持されていったとされ、神仏分離令が出される明治の初めまで、1,000年以上の長きに渡って日本人に広く浸透していた考え方です。

 

現在は神仏習合の考え方そのものは否定されてしまいましたが、現在でも、多くの日本人が仏教と神道の両方を信仰し、お寺と神社の両方に足を運ばれている方も多いでしょう。

 

それくらい、仏教と神道は切っても切れない縁があり、それゆえお寺と神社の関わりも深いものなのです。

 

その代表例とも言える日本の有名なお寺が存在します。

 

五重塔や、阿修羅像が展示されている国宝館があることで有名な奈良の興福寺です。

 

 

興福寺は法相宗の大本山で、藤原氏の祖である藤原鎌足と、その子の藤原不比等にゆかりのある藤原氏の氏寺です。

 

実は興福寺は、すぐ近く立地する神社「春日大社」とも密接な関係があります。

 

春日大社もまた藤原氏を氏神とする神社で、明治時代に神仏分離令が出されるまでは、興福寺と春日大社は互いに藤原氏ゆかりのあるものとして、一体のものとして扱われてきました。

 

現在では両者は互いに異なるものという見方が強いですが、興福寺では神仏習合時代から受け継がれる慣習「興福寺貫首社参式」が今でも残っています。

 

毎年1月2日に興福寺の貫首が春日大社に初詣をし、読経を奉納する行事ですので、興味がある方は足を運んでみてください。

 

本ブログでは、身近に感じる仏教に関連することを切り口に、仏教についてわかりやすくお伝えしていきます。

 

今後ともご愛読のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

龍造寺

 

 

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